自費出版への道 16 『オブシディアンの指環』の素となった大人の課外講座を始めたときのお話し

奮闘記

※内容を一部加筆精製しました 

 私がはじめてお客様向けのセミナーを開いたのが、2016年の6月27月の事でした。テーマは「超少子高齢化社会の人口減少時代に知っておきたい医療と健康」というテーマで、時間はおよそ2時間。主な内容は以下の通り。

 1.人口減少時代の日本 その実態を知っておきましょう
  ・日本は人口減少時代へ
  ・加速する高齢化と少子化

 2.人口が減少することで生じる様々な問題と課題
  ・危機的な社会保障制度
  ・医療制度の現状とは

 3.医療制度の現状について知っておきましょう
  ・日本人の死因の変化
  ・癌医療の現状を知りましょう~がん治療の現状と先進医療~

 4.病気にならない身体づくり
  ・私たちは、なぜ病気になるのでしょう?
  ・私たちのからだのしくみを知りましょう
  ・命のエネルギーATPと活性酸素、免疫について知りましょう
  ・命なき食べ物は命の糧にあらず


 切っ掛けは、保険会社は「お客様に何かあったときのために保険を!」と唱え続けているけれど「何かないようにするための活動はしてないよな」と、おもったこと。

 特に生命保険とか医療保険とか、がん保険なんかは、入院したらいくら、癌と診断確定したらいくら、先進医療を受けるときにはいくら、とか、体の調子が悪くなったらどうしましょう? ってことにはとても熱心だけど、そもそも怪我は突発的なアクシデントの要素が大きいから難しいけど、病気なら「なぜ病気になるのか」を勉強してお客様に伝えることで、健康を維持できるんじゃないの? そもそも保険ありきの社会がおかしくないか? という発想でした。

 土曜日の午後に行われた2時間のセミナー。
 「私たちはなぜ病気になるのか」という事を念頭に、当時の日本の人口動態の現状や膨れ上がる社会保障制度、あるいは日本人の死因の変化や現状、そして私たち自身の身体のしくみのことをお話ししました。
 そのときのレジュメをここに貼っておこうと思ったのですが、どうやらパソコンを入れ替えたときに当時のレジュメのファイルを消してしまったようで、残ってなくて、残念です。

 けれど、正直、2時間で私の思いを伝えきることは出来ませんでした。
 どうすればいいのか。
 私は、原点に戻って考えました。
 このセミナーの出発点は、保険会社が言うのは病気になった後のことばかりで、なぜ病気になるのかは言ってくれない。教えてくれない。だから私は「私たちは、なぜ病気になるのか」というテーマでセミナーを開いた。

 じゃあ、そこに立ち返ればいい。
 そこで、自社の事務所を会場にして、2016年の1月から「大人の課外講座」を始めたのです。

 講座の中心は健康に関する講座で、その名も「生命の誕生と進化の歴史に健康の秘訣あり!」という全9回の講座でした。
 それから弊社は保険代理店でしたから「今さら聞けない保険の基本の『き』」という講座や増加の一途を辿る医療や介護などをテーマにした「社会保険とリスクについて考える」という講座、そして、これがのちに拙著『オブシディアンの指環』に繋がる「信じるか信じないかはあなた次第の課外講座」の4つの講座を企画したのです。

 当時の大人の課外講座の全メニューです

 生命の誕生と進化の歴史に健康の秘訣あり!
 1.宇宙の誕生と奇跡の星「地球」
 2.生命の誕生と進化
 3.恐竜の繁栄と絶滅の謎
 4.地球死の中の人類
 5.生命の鍵を握るミトコンドリア
 6.身体の自浄反射について
 7.免疫~体の持つ防御機能~
 8.活性酸素とは何なのか
 9.食事について考える

 今さら聞けない保険の基本の「き」
 1.火災保険の基本の「き」
 2.自動車保険の基本の「き」
 3.生命保険の基本の「き」

 社会保険とリスクについて考える
 1.人口減少と社会保障制度
 2.医療技術の発展と保険

 信じるか信じないかはあなた次第の課外講座
 1.日本創世の物語~黎明期~
 2.日本創世の物語~国家形成~
 3.人類誕生の物語
 4.星々の物語
 5.風邪薬の真実

 「生命の誕生と進化の歴史に健康の秘訣あり!」では、宇宙の誕生からお話しが始まります。
 なぜなら、私たちのからだも元を正せば宇宙に漂う星間物質で、太陽のような恒星の中で核融合反応によって作られた原子、分子から構成されているからです。宇宙がどんな風にして始まったのか、そこから太陽系はどんな感じで作られたのか、地球は? 月は? 

 講座のプロットを作っていくと、次々と疑問は湧き出てきますし、発想も、想像も膨らんでいきます。
 大人の課外講座はそれぞれ約2時間。
 シナリオを書き、レジュメを作り、必要であればYouTubeの動画も探しました。それを私一人で、黙々と仕上げては講座を行い、行っては次のレジュメに取り組むという「仕事」を、1年間、やり続けました。

 結果的にですが、宇宙の誕生から生命の誕生、そして進化の過程を押さえたら、今度はからだの中のしくみに考察を加えていきます。生命の進化を大きな括りで押さえていますから、私たちのからだにどんな免疫機構が、どのような進化の過程を経て作られていったのかが容易に理解できる内容になりました。

 これは当初から意図していたものではなく、本当に結果的にそうなった、という感じでした。余談ですが、だからこそ例のコロナ禍の時に冷静に情報を集め、適切な判断が出来たのだと思っています。

 宇宙のしくみ、太陽系のしくみ、地球の成り立ち、私たち生命の成り立ちが分かって、体のしくみが分かってくると最終的に病気になる、ならないの鍵を握っているのは、日々の食事だと言うことに氣が付きます。

 私たちのからだは、私たちが日々、食べたものでしか作られない。

 私たちを病気にするかしないかを決めているのは、他でもない、私たち自身だったのです。
 そんなことを、この講座を企画して運営していく中で私自身が学びました。

 そして『信じるか信じないかはあなた次第の課外講座」では、日本の古代史をテーマとした「日本創世の物語」や「人類誕生の物語」、「星々の物語」、「風邪薬の真実」という4ジャンルの講座を設けました。

 人類誕生の物語は健康講座で語り切れなかった人類の誕生と進化にスポットを当てたもので、科学的というよりは都市伝説的な内容に寄った感じになりました。
 人類は本当に猿から進化したのか?
 本当は宇宙から来たのではないか?
 かぐや姫の伝説は何を表しているのか?

 そんなことを真面目に考えてみようという講座でした。

 「星々の物語」は、高校の時の天文部の知識と経験を活かした、夏季限定の講座でした。もちろん、開催時間は夜です。100均で星座盤を用意して、実際に星を眺めながら星や星座にまつわる神話を学ぼうという企画でした。

 「風邪薬の真実」は、社会保障の講座と若干被る部分はあったのですが、私たちは安易にクスリを飲み続けてはいませんか? 風邪薬といえどリスクはあるんですよということを言いたくて企画しました。

 で、それを言うにはシロウトがやってはダメだと思い、登録販売員という資格を取りました。いわゆるドラッグストアで第二類とか第三類の医薬品を取り扱うことが出来る、ちゃんとした資格です。
 ユーキャンの登録販売員コースに申し込んで、半年間、必死に勉強しました。

 カタカナが苦手だったので、世界史ではなくて日本史や地理に傾倒した私。
 クスリの成分は、ひたすらカタカナです。でも苦手だなんて言っていられません。毎日、毎日、時間を見つけてはテキストを読み込んで、過去問題集を何度も何度も何度も解きました。

 登録販売員の資格は、福島県は北海道・東北ブロック、茨城県は関東ブロック1という風に全国がいくつかのブロックに分かれていて、試験の日程も異なるのです。なので私は福島県と茨城県の試験を受けて、両方合格を頂くことが出来ました。これで、ちゃんとお薬の説明が出来るようになりました。

 いまに成って思うのですが、大人の課外講座は過酷でした。
 どの講座も1回きりではなく、例えば健康講座は全9回ですから、1週間に1回の開催でも、のべ3ヵ月掛かります。それを3回繰り返しました。他の講座も同じようなものです。しかも全講座の準備が整ってから始めたのではなく、講座を作りながら走ったのです。

 なので、2018年の1月におそらく疲れが原因だと思うのですが、蕁麻疹を発症してしまい、数日、辛い日々を過ごしました。
 これは余談ですが、クスリを飲んでも塗ってもなかなか症状が改善しなかったのですが、蕁麻疹が免疫機能の暴走だということをすでに知っていた私は、発症して3日目に、冷たい水風呂に「鎮まれ~~~!」とばかりに足を突っ込みました。

 それはそれは、冷たいですよ。すぐに足の指先がじんじんしてきて、ピリピリしてきました。でもそこは我慢です。
 どのくらい冷水に足を突っ込んでいたでしょうか。
 その後、直ぐに症状が治まったのには、自分でも驚きました。
 結局、クスリじゃないって事なんですね。

 話を元に戻しましょう。

 大人の課外講座を受講してくれた方は、正直、それほど多くはありません。
 なにしろ会場が保険代理店の店舗でしたから。不用意に足を踏み入れたら何をされるか分からない(笑)。こちらにそんな意図は一切ありませんでしたが、世間の認識とはそんなものです。
 講座は用意したけれども、受講者がいなくて流れた講座の方が多かったかも知れません(健康講座については、流れた講座はありませんでした)。

 でも、開講に向けて丹念に調べて準備をして、というプロセスは私自身にとってのかけがえのない財産となりました。そして「日本創世の物語 黎明期と国家形成」が母体となって「オブシディアンの指環」という小説に形を変えて繋がっていくのです。

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