著者校正を終了し、文芸社に送ったのが2022年9月5日。
翌6日には、編集者から原稿を受け取った旨のメールをいただきました。
そして9月20日には、表紙のデザインと帯に記載する文案の提案がありました。帯に記載する文は、表面と裏面の2つがあり、裏面の方が字数が多くなっていました。校正をしながら物語を読んでいただいた編集者から提案された文章は、とっても良くまとまっていました。
その文案がこちら。
上巻の表面
「あなたの中に、私、此花咲弥姫の記憶がある」
「アカホリの謎は解けましたか」
言葉に導かれたように古代の世界に飛び込んだ夢心は…。壮大な歴史ファンタジーが始動!
上巻の裏面
高校生の夢心は不思議な夢を何度も見る。夢心をライバル視する心優が連れ去られ、それを追って夢心は「時の回廊」を通り古代へ。そこは神武東征を迎えようとしている纏向で、長髄彦らに会う。だが、夢心が知っている歴史とは違う。何かが隠されている…。纏向から伊勢、そして奴名川、諏訪へ。夢心の謎解きの旅が始まる。
下巻の表面
舞台は飛鳥時代。権力闘争に巻き込まれながら、真実を求めていく夢心たち。仲間を信じ、あきらめず戦い続ける夢心たちが辿りついたのは…。希望の歴史ファンタジーが完結。
下巻の裏面
「血が、滅びてしまいます」高市皇子の残した言葉。現代からまた、古代に戻った夢心たちが対峙するのは泊瀬部(崇峻)天皇、そして鸕野讃良皇女(持統天皇)。やはり、夢心が知っている歴史とは違う。誰かの陰謀なのか? 何のために?
仲間たちと「ホアカリの謎」を追いながら、夢心は記紀に隠された謎、神社と神々の名に隠された謎に近づいていく…。
本当に良くまとまっていると思います。
著者が書こうとすると、あれもこれも詰め込みたくなって、収拾がつかなくなってしまうのですが、さすが、と思ってしまいました。それに実際、この文章が印刷された帯がついた本を見たときには、感動を抑えきれませんでした。
そんな表紙関係について、メールで何度かやりとりをした10月11日に編集者からメールが届きました。
印刷所にデータと書類を納入いたしました。
今後は、弊社販売部よりご案内をお送りいたしますので、
引き続き、よろしくお願いいたします。
5月に編集者と面談をしてから、およそ半年。
短かったような、長かったような編集の時間でしたが、とてもたくさんのことを勉強させていただき、充実していました。
あとは、本ができあがるのを待つばかりです。
文芸社から連絡が来たのは、販売部ではなく、著者サービスセンターという部署でした。
10月14日に『刊行の手引き』一式が、郵送で届きました。
私がかつて務めていた住宅メーカーもそうでしたが、契約から着工、工事、竣工、アフターサービスとプロセスが移行するに従い、メインの窓口が変わっていきました。契約はもちろん、営業がメインですし、着工までの図面打ち合わせは設計が、工事は現場監督が、引き渡し後はアフター部門がメインでお客様の窓口になっていきます。
文芸社の場合も同様で、最初は編成企画部。これが営業部門でしょう。それから編集部、そして著者サービスセンター。
私の経験と異なっていたのは、住宅メーカーの場合はメインの窓口が変わるだけで、営業担当は常にお客様担当の窓口として機能していたことです。
文芸社の場合、営業部門にあたるであろう編成企画部のKさんとは、窓口が編集者になってから一度も連絡をとることなく、後日、文芸社に電話連絡を入れたときには、すでに退職されていたことを知りました。ちょっと、残念でした。
文芸社とのやりとりには大きな不満はなかったのですが、一つだけ。
この著者サービスセンターとのやりとりが、メールのみだったのです。
こまめに連絡をいただけるのですが、どうも顔の見えない相手とのやりとりには、いらない感情が時折芽生える瞬間があり、ここだけは不満でした。
さて「刊行の手引き」には「著者情報シート」が同封されていました。これから流通、販売をしていく中で必要な著者の意向を確認するための資料になるものだと解釈しました。
著者情報シートには、
① 著者の本名とペンネーム、それに本名の開示の有無の確認
② 住所の確認とどこまで開示していいかの確認。私は都道府県までならOKと回答しました。
その他、私の経歴や連絡先についての質問があり、それぞれ回答して文芸社に送付しました。それが10月17日のことです。
刊行の手引きには、10月以降のスケジュールの案内や新聞広告掲載、提携書店への配本、重版や贈呈本、印税の支払いなどについての解説が載っていました。
印税については、販売実績に基づくものではなく、製作部数に基づくもので、売れても売れなくても製作した全部数が対象になります。これは良心的だと思います。
著者宛の贈呈本は10月下旬には届くとの案内でしたが、10月28日になっても届く気配が全くなかったので、文芸社に問い合わせました。
文芸社の方でも早々に確認いただいて、10月27日に印刷所から発送になっている旨の連絡を受けました。このあたりの対応の早さは気持ちがよかったです。そしてその通り、ほどなく贈呈本の上下巻20部ずつが届きました。

前回ご紹介した「帯の文」の仕上がりは、この通り↓




そして10月31日付けで「製作部数証明書」が、上下巻、それぞれに割り振られたISBNコードとともに届きました。
発行日は、12月15日と正式に決まりました。
11月24日には「新聞広告掲載予定日のお知らせ」案内が文書で届き、私の「オブシディアンの指輪」は、発行日前の12月1日から7日までの間のどこかで、毎日新聞の朝刊に掲載されるとのことでした。
まぁ、新聞広告とはいっても12月の新刊案内として、他の著作品とともに掲載されるわけで「新聞広告に載ったから即、販売部数が増える!」なんてことは、起こらないのです。
そうそう、一つ書き忘れていたことがありまして、それは著作権保護制度のことです。これは契約に先立って案内があったもので、ちゃんと「著作権保護制度のお知らせ」というリーフレットとともに案内がありました。大手の出版社に頼むという利点の一つがこういうところにあると思います。
また、刊行の手引きにて案内されていた提携配本ですが、「オブシディアンの指輪」は、北は北海道札幌市から、西は山口県岩国市まで、全国の17書店に配本されることが決まりました。
遠くの書店は確認できませんが、車で1時間程度のところなら実際に書店に並んでいる我が著書を見ることが出来ると、実際に車を走らせて見に行きました。
そう、自分の本が刊行されることが、もう嬉しくて仕方ないのです。
刊行された本が売れてくれれば、それはそれで嬉しいのですが、そんな簡単に売れるものではないことも分かっていましたし、売れても売れなくても初版本に対する印税額はすでに決まっていましたから、まずは楽しむことが大事だと思っていたのです。
実際に本屋さんに並んでいた姿がこちら↓


上の本屋さんでは、店のレジ前に文芸社のコーナーがあって、その一番上に「オブシディアンの指輪」が鎮座しておりました。ちゃんと表紙を見せてくれているところが、嬉しかったです。


こちらは、別の本屋さんですが、文芸社のコーナーがどこにあるのか分からなくて、結構、本屋さんの中をぐるぐると回って、やっと見つけました。
文芸社の表示のすぐそばに上下巻があるのを発見しましたが、「これじゃあ、絶対見つけてもらえないぞ」と思って目線を移したら、平済みになっている御本を発見。しかも合計5部もあります。
これはこれは、ありがたいと思い、よい里親さんが見つかりますようにと静かに手を合わせて参りました。
これでようやく、念願の自費出版が叶ったわけですが、自費出版の物語はこれで終わりではありません。まだまだ、続くのであります。




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